ちょっと、赤ちゃんにお乳をあげてきます
○ 従来の敬語であれば過剰表現だが、広く使われるようになり定着した表現です。
「あげる」は「やる」の尊敬語です。新聞の読者投書欄で敬語の問題がでてくると、よく取り上げられる例です。「お乳」は自分の乳に対して尊敬している?し、「あげる」は敬語ですから、赤ちゃんを自分より高めている?から用法としては誤りだという指摘です。しかし、今では「これ、おまえにあげるよ」と使うように敬意は完全に薄れていますし、もうほとんどの人が普通に使っている表現です。むしろ基本語の「やる」がきつい言葉に感じられるほどです。